Googleの支配力と著作権。ニュース検索サービスとメディア社

Googleニュースにおける、各メディアサイトや国における著作権についての争いが大きくなっています。著作権保護を訴えるメディアサイト、国家とGoogleなどの検索サービスとの争いはどうなってしまうのか?Googleが巨大化し市場支配力を持つ中、メディアや国家は著作権をどのように考えるべきなのでしょうか。

検索エンジンが収集する情報とスペニット

近年問題となっているのは、Googleなどの検索サービスが各ウェブサイトの情報を収集し、その情報を「スペニット」として表示していることです。

スペニットというのは下記の画像で示しているような部分で、サイトの情報を分かりやすくするために検索結果などに表示されています(赤枠部分)。

spenit

スペインの対応 スペニットでも利用料をメディアに支払え

EUのスペインは2015年1月より改正著作権法が施行されます。Googleのようにネット上の記事を収集・整理して提供するサービスにはスペニットであってもメディア側に利用料を支払うことを義務付けました。

これにより、Googleはスペイン版Googleニュースを閉鎖しました。これによってスペインの新聞社などのアクセス数は大きく下落しており、それによる広告料収入などに問題が生じているということです。

 

ドイツの事例 スペニットを禁止するも一転、逆戻り

ドイツでは、メディアの業界団体がスペニットの著作権保護を目的としてGoogleを提訴しています。利用料の支払いを求めました。

Googleは、メディアの記事について見出しのみの掲載としてスペニットを表示しない措置を行いました。結果として、ドイツメディアの「アクセルシュプリンガー」はGoogleからの流入が約80%減少し、サイト全体のアクセスも40%減少したということで、結果としてGoogleへのスペニット無料利用を認めました。

 

強力な集客マシーンであるGoogleとメディアの関係

各メディアの著作権に対する意識は尤もなことです。
その一方で集客の多くをGoogleのサービスに依存しているメディアが多いというのも事実です。Google側は利用者をメディアサイトに誘導しており、メディアの広告収入にも寄与しているわけです。そうした意味ではWin Winの関係と言えるとおもいます。ただし、これはあくまでもGoogleのような検索サービスなどがメディア側に集客を始めとして収益を与えている場合のはずです。
そうでなく、単にタダのり(フリーライダー)となっているようなサービスも多数あります。

そうしたサービスもある以上、メディアと検索サービス、キュレーションサービスとの間で何らかの仕組みづくりは必要になってくると考えます。特に、近年では日本でもキュレーションサービス(まとめサイト)が増えています。こうしたサービスの中にはメディアサイトから情報をコピペしておきながら、収益はおろか集客にすら貢献際ないようなものもあります。
こうした半ば悪意のあるサービスもある以上、メディアサイトを守るための著作権的なルール作りは必要不可欠と言えるでしょう。

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